まず、浚渫船から浚渫土砂を揚土します。 浚渫土砂はグリズリーホッパーに投入され、200mm以上のゴミや礫を除去します。グリズリーを通過した浚渫土砂は、スクリューフィーダーにより垂直コンベアーへ定量供給されます。 浚渫土砂は垂直コンベアーからトロンメルに移され、15mm以上の礫が除去されます。
ゴミ類を除去した土砂を砂分回収機にかけ、スパイラル掻寄機により2mm以上の砂を取り除きます。さらに土砂分離装置にかけられ、75μm以上の砂が分別除去され、スラリーとなって次の工程へ送られます。
浚渫能力と脱水能力のバランスをとるためにゴミや礫、砂などが除去されたスラリーを貯泥槽にストックします。
脱水促進剤であるPACや消石灰を投入して撹拌させ、十分反応させます。
高圧フィルタープレスの能力に合わせて、必要な容量を確保したスラリー槽に、スラリーをストックします。 スラリー槽には、スラリー中の細粒分の沈降を防止するため、攪拌翼を設け、常にスラリーを攪拌しています。
まず、濾板をセットし濾室を形成します。 次に、高圧打込みポンプで濾室にスラリーを打ち込みます。 スラリーが濾室に満たされ内圧が立つと、スラリー中の水分が濾過されていきます。 完全に脱水が終わったところで、残液がエアーブローで除去され、濾板が離れ、脱水ケーキが剥離していきます。
高圧フィルタープレスで濾過された水は、一度、濾水槽に送られ、中和装置でpH調整が行われます。 その後、PACや高分子凝集剤を投入し、浄化装置で浮遊物質を沈澱させ取り除きます。 さらに濾過原水槽から急速濾過機で微細な浮遊物質を取り除き、十分に浄化された状態で、海に放流されます。 尚、この水は各自治体が定める放流基準をはるかに上回る水質となり、その水質監視も常に行っています。